うっかり大型トラックに突っ込まれて１７歳という若さで人生の幕を引かれた、と思ったら次の瞬間には新しい人生が始まっていた薄幸なんだか幸運なんだか分からない少女。
　テニプリ自体知ってはいるが、特別ハマっていた訳ではないので中等部に進学する頃にはテニプリの内容はぼんやりとしか覚えておらずキャラも殆ど忘れた状態。テニスが反則的に上手く、尚且つ顔の造形が妙に良かったり髪色が奇抜だったりする人間はテニプリのキャラだと思うことにしている。
　兄のシスコンぶりには「勘弁してくれ」と常々思っているが、なんだかんだで兄のことを許容しているあたり結構なブラコン。とりあえず人様には迷惑を掛けないでほしいと願う毎日。あとそれなりの自由も欲しい。
　兄に対する『そんなことしたらもう口きない』、周囲に対する『兄に言いつけますから』、という２つの最強呪文を行使できる唯一の存在。未だに使ったことはない。あまり使いたくもない。
　外見はふわふわした感じのお人形みたいな正統派美少女。カレカノの芝姫のようなイメージ。

　爽やかに異常なヒロインの実兄。この世の全ての事象は妹の存在に劣る、という思想を持つかなりヘヴィーなシスコン。その愛は周囲の人間を戦慄させるほど。
　妹が関係しないところでは非常に穏やかで純粋な心を持つ好人物だが、妹が絡むと何の悪気もなくとんでもないことをしでかす。強制停止ワードは『妹が泣いてるぞ』。
　周囲に「コイツいつか本当に法を犯したらどうしよう」と危惧されているが、本人にそんな自覚は欠片もない。
　日々世界が平和になればと心から願っているが、妹のためであれば争いも辞さない覚悟。
　結局のところ妹に嫌われるような行動はとれないので、妹がいれば大体暴走は抑えられる。

　２００人の部員とヒロインの放課後を支配する氷のエンペラー。
　ヒロインに心中で“言葉の魔術師”と称されるほど人をのせる技術に長けているらしい。彼の挑発にかかれば基本的に長いものにはとりあえず巻かれておく主義のヒロインも思わずツンデレ風に。
　仕事が終わる瞬間に次の指示を飛ばしてくる上、慣れによる能力の上昇を的確に見抜きそれに合わせて仕事の難易度を上げていくFF8のような有能な上司。飴と鞭のタイミングも完璧に心得ている。
　自分とテニス部（部員個人は別）に害がなければ長太郎が暴走しても出来る限り視界に入れようとしない、賢明な判断の持ち主。

　幼稚舎で出会って以来よくヒロインを枕代わりに昼寝をしているが、その現場は長太郎に目撃されない強運を持つ万年寝太郎。起きたとしても別に大きなことはしない。
　ヒロインを普通に気に入っている、というか年上なのにむしろ懐いているが、その理由は「膝を借りるなら可愛い女の子がいい」という俗なもの。

　幼稚舎から長太郎と知り合ってしまったばっかりに妹の惚気話を長年聞かされ続けている苦労人。日々聞き流すスキルばかりが磨かれていく。
　幼少時からの慣れのせいか他の人間が及び腰になってしまう暴走中の長太郎にも真っ向からやり返す気概を持っているが、自分に害が及ばない限り動こうとはしない。

　ひょんなことから鳳一家と親交を深めるに至った大富豪。偶に鳳家で一緒に夕食をとったりもする、鳳兄妹にとっては親戚の叔父さんのような存在。鳳兄妹にピアノやヴァイオリンのレッスンをしてくれたり、オペラ鑑賞に連れて行ってくれたりする。父親以外の男ではヒロインに近付いても長太郎が警戒しない唯一の人物。
　長太郎がテニス部に入部してからは公私混同を避けるために兄だけ苗字呼びになった。

　何気にそろそろ１０年来の付き合いになるヒロインの幼馴染。ヒロインとは年齢を気にすることなく自然体で接することのできる間柄で、お互いに得難い存在であると認識している。おそらく心的距離は実兄よりも近い。
　関係が知れれば長太郎に最も危険視されるだろう人物だが、その割に存在すら知られていないラッキーマン。

　うっかりヒロインに恋をしてしまった西の天才。口癖は「めんどい」「だるい」「うっとい」など負のワードばかり。基本的にやる気やら根気やらが欠如している。
　ヒロインへの思慕を一応自覚したはいいものの、恋をしたことがないばかりか他人に興味を抱いたこともほとんどないため何をどうしたらいいのか見当もつかない。そんな中で先輩方から常時送られるエールを鬱陶しく思う今日この頃。

　主に小春や謙也、白石などを筆頭に財前の恋路を応援する『後輩の初恋を実らせ隊』の人々。後輩思いで祭り好きな優しい先輩揃い。「これを機に財前が人間的にもっと成長してくれたら」という先輩心と、「後輩の初恋なんて一大イベント！」という野次馬心でもって財前の恋を応援している。
　主な活動は財前の応援という名の大騒ぎ。本人よりも財前の恋に積極的。

【氷帝】　　忍足侑士　　向日岳人　　宍戸亮　　樺地宗弘
【立海】　　真田弦一郎　　柳蓮二　　仁王雅治　　柳生比呂士　　丸井ブン太　　切原赤也